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タロットカード 大アルカナ【12.吊るされた男】

pvdg27@93atj
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

キーワード:献身的・自己犠牲・試練

このページでは大アルカナの【12.吊るされた男】について、タロットカード勉強中でペルソナシリーズにどっぷりハマったsouが、気づいたこと・考察したことを分かりやすく解説していきます!

タロットカード【12.吊るされた男】の絵を見てみよう!

ウェイト準拠版 吊るされた男
ウェイト版 吊るされた男

背景は灰色で、白黒ハッキリしないニュートラルな雰囲気がありますね。

画像の両端にある新鮮な緑が目にとまります👀

このカードは名前のとおり、木に吊られている金髪の男性が一人だけいます。

なぜこの男性は大木ではなく、わざわざ作られた丁字の木に吊るされているのでしょうか?

ウェイト版だと原色の青・赤・黄色と派手な色の服装をしていて、

描かれた状態には似つかわしくないような…?

そして吊るされているこの男性、苦しそうだったり悲しそうな表情ではなく

穏やかな表情で悟りを開いているようにも見えます。

タロットカード78枚の中で唯一、この男性の後頭部にだけ

後光が差しているのも関係があるのでしょう。

カラフルな装いと裏腹に、吊られたポーズや後光といった

一見そぐわない要素が組み合わされた【12.吊るされた男】について見ていきましょう!

【12.吊るされた男】はここに注目!

気づいたことこんなことを表している💡
この丁字の木に意味はあるの?
普通に木の枝に吊るしちゃダメ?
この丁字の木は実は十字架。
※磔(はりつけ)になったイエス・キリストのものと同じ。

罰するための磔だけど、このカードの男性は自ら進んで困難を受け入れている。

(普通の木だと、単純に悪いことをした人か罠に引っかかった人に見えそう。)
頭は金髪、上着は青、タイツは赤で靴は黄色。
めちゃくちゃカラフルな人だな…
髪色は黄色ベースなので、希望がある状態や祝福を受けている人物であることを表している。

上半身(青)は精神的な成長ができること、
下半身(赤)はアクティブに動きたいが
片足が固定されていて今が動けないこと。

そんな不自由な状態ではあるが、
足元の黄色が希望を捨てない意志を
持っていることを表している。
よく見たら後光が差してる…😶物事を俯瞰して考えることができる
精神性の高さを象徴している。
(厳しい修行を得て、説法をしているお坊さんのイメージ)
何で右足は吊られているのに、
左足は4の字になるようにしているの?
『4』という数字は安定・努力を表す。

「不自由な状態だけど、我慢しているわけではないよ」という心の余裕の現れ。

ペルソナシリーズにおける【12.吊るされた男】との関係は?

ペルソナ5では精巧なモデルガンなどを販売しているミリタリーショップの店主 岩井宗久が、ペルソナ3ではいつも神社にいる小学生の女の子 舞子がこのアルカナに当たります。

※マルセイユ版の吊るされた男の名称が『刑死者(けいししゃ)』です。

ペルソナ5 岩井宗久の場合

怪盗団がパレス攻略などに使用している武器は、

ミリタリーショップを経営している岩井宗久さんから購入できます。

ペルソナ5の特徴が、パレス(自分の頭の中にだけあるお城)を持っている攻略対象の

『対象の認知している世界(精神)に入り込む』ことです。

実際に攻略していくのは精神世界なので、弾丸が出る本物の銃は必要ありません。

ですが、ぱっと見本物にしか見えない銃とオモチャにしか見えない銃であればその差は歴然。

いくら精神世界と言えど、相手に

『この人たち(怪盗団)は武装している、攻撃力のある物を持っている』

と思わせないことには戦闘に支障が出てしまいますよね😅

そんな形で怪盗団の活躍に貢献している、

一瞬では見抜けないほど精巧な模造品の武器を取り扱っている岩井さんですが、

昔はヤクザだった経歴があります。

(その経験があったからこそ、武器の知識やカスタムなどを活かせているんですね。)

岩井さんの人生の転機となったのが、

ヤクザ時代に引き取り手のいない男の子を自身の息子として育てること

決意し、組を抜けたことでした。

ペルソナ5主人公と話している時、中学3年生の息子には

・血がつながっていないことは伝えている

・育てるに至った経緯や理由は、表社会を生きていくには不都合が多いので隠している

ことを教えてくれました。

昔抜けたはずの組からちょっかいを出されても顔に出さず

息子に見せたくない世界は見せないよう努力する

自分が守りぬくと決めたものには、誠心誠意尽くすことを信条にしている所が岩井さんの【12.吊るされた男】としての特徴だと思います。

ペルソナ3 舞子の場合

舞子ちゃんとは神社の遊具がある場所で会えます。

帰るお家はあるのですが、ご両親の夫婦仲が悪く居心地がよくないためか、

いつも神社で時間を潰してから帰宅しているようです😔

いつも喧嘩ばかりの両親が仲良くなることを願っている姿がよく見受けられます。

だからこそ、信じたいものや見たいものだけを見たくて、

小学1年生の健気な女の子だから理解できないことも多いはずですよね。

私は昔CLAMP先生が描かれた×××HOLiCという漫画でうろ覚えですが

『家族といえど、自分以外はすべて赤の他人なの。』

というセリフに衝撃を受けました。

お母さんが私のありのままの気持ちを理解できないのも、

学校の先生が私の伝えたい内容を都合よく解釈してしまうのも、

すべては『他人は”私”ではない』から起きている現実なんだ

と初めて腑に落ちた時でした。

何も知らないからこそ、無条件に信じているものがあるんだと思います。

・家族だから分かりあえるはず

・お互いのことを理解できるはず

・いつかきっと笑顔で暮らせるようになるはず

こんな感じのことをは一時期でも皆さんは思ったことはないですか?

家族だろうと友達だろうと恋人だろうと、

それは一番距離の近い赤の他人でしかない

だからこそ、受け入れないと進めない関係があるわけなんですが…

まだ両親が仲良くなることしか受け入れられない舞子ちゃんは、

次第に両親が構ってくれないことが増え、家出を計画します。

主人公には家出することも伝えていますし、

ご両親も神社で一緒に遊んでくれるお兄さんがいる、と話していたようなので

家出はすぐに見つかり終了しました。

ただ、この家出がきっかけで両親の子どもに対する接し方や価値観が違うことを知ることになったことは間違いないでしょう。

自宅の部屋の荒れ方や精神的な余裕の無さが顕著に表れている母親を、舞子ちゃんも父親も見ているのです。

荒れて憔悴している母親よりも、精神的な余裕もあり稼ぎがある父親が舞子ちゃんを引き取った方が幸せになるとお父さん自身は考えていたようです。

舞子ちゃん自身は自分の分かりやすい幸せよりも、

泣いていて支えてくれる誰かが必要な母親のそばにいることを選びました。

放課後に遊んでくれるお兄さんや、もう一人の家族であるお父さん、

住み慣れた場所から離れて暮らすことになります。

それでも、いつも両親のケンカしている姿や、一人神社で過ごす時間とはおさらばです✨

これも一つの結果として舞子ちゃんを成長させてくれるのでしょう。

このアルカナを持つキャラの共通点

このブログの冒頭にもキーワードとして書いているのですが、

性格面や何を良しとするか?という考え方の軸がそのままキーワードになっています。

キーワード:献身的・自己犠牲・試練

岩井さんと舞子ちゃんの選んだ行動を第三者視点で見てみると、

こういうことが言えるでしょう。

  • 自分が楽になることよりも、相手を思いやる気持ちが強い
  • 自分が傷つくよりも、相手が傷ついている姿の方がつらい

相手の未来がより良く、満たされているものになるためなら献身的にサポートしたい

相手のためなら犠牲になることも厭わない

今まで見てきた大アルカナのカードは行動や考えの軸が自分ありきでしたが、

【12.吊るされた男】は他者のために

自分を磨き成長させる痛みを引き受ける強さがあります。

方向を見失った努力は、空回りや偽善になってしまいます。

何を大切にしたいのか、何を守りたいのかをしっかりと心に決めたから

努力が実るまで結果が出るのを辛抱強く待てるのでしょうね。

まとめ:これまでの考察から読み取れる【12.吊るされた男】の持つ意味

正位置の場合

キーワード

献身的・自己犠牲・試練・忍耐・ボランティア精神

アドバイスで出た時

  • 今は世のため人のために活動できそうです。
  • 慈愛の精神でいきましょう!
  • 自分を精神的に成長させるチャンスです💪
  • 今はじっと耐える時です…
  • 奉仕の精神で行動してみませんか?

相手の気持ちで出た時

  • 積極的に貢献してくれる人
  • 人のために頑張っている
  • 成長するための努力を続けている
  • 我慢強い人と思われている
  • 無償の愛を与えてくれる

逆位置の場合

キーワード

尽くしすぎる・身動きがとれない・悪あがきする・我慢しすぎる・自分本位

アドバイスで出た時

  • 自分の心や体がボロボロになっていませんか?
  • あなたを縛り付けているものは何か、考えてみましょう。
  • これ以上その物事に時間を費やすのはもったいないですよ!
  • 我慢の糸をプッツンと切ってきましょう!
  • ご自分が思う『私はこう思ったの!』という内容を、第三者から聞いたらどう感じるか考えてみましょう。

相手の気持ちで出た時

  • あなたが何でも引き受けてくれると思っている
  • がんじがらめになっている印象を受ける
  • 諦めが悪いと感じている
  • ふさぎこんでいる印象がある
  • 被害者意識が強い

さいごに

自分以外の『誰かのために』がんばる人orがんばれる人を象徴する

【12.吊るされた男】のカードです。

つらいことや苦しいことがあっても、逃げずにジッと耐えられる人

このカードの象徴に合いますね。

我慢やひたすらストレスを抱えるような辛さとは無縁でいたいと思う方も多いでしょう。

私も可能な限り我慢はしたくありません😅

【12.吊るされた男】のキーワードには忍耐がメインで入りますが、

我慢は間違った努力をしている時に適したキーワードになります。

とても似ているのに違う2つのキーワードを分かりやすく解説していた動画があったので、

今の自分が耐えている理由が分からなくなっている方は

一度ご覧になってみるとスッキリすると思います。

ちょっとすごいインパクトのあるサムネなのでびっくりされるかもしれませんが、

とても納得のいく解説と的確な例えをたくさん紹介されているので、

努力の方向性を確認するのに役立ててくださいね!

以上、大アルカナ【12.吊るされた男】についての解説でした!

ABOUT ME
sou
ペルソナ、ポケモン、原神などのゲームコンテンツを愛するゲームオタクです。 ペルソナシリーズを通して、初めて知ったアルカナ(タロットカード)についてまとめていきます。
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