タロットカード 大アルカナ【6.恋人たち】
このページでは大アルカナの【6.恋人たち】について、タロットカード初心者でペルソナシリーズにどっぷりハマったsouが気づいたこと考察したことを分かりやすく解説していきます!
タロットカード【6.恋人たち】の絵柄を見てみよう!
上半分は黄色の太陽が燦々と輝いた様子が、下半分には赤い山が見えています。
ウェイト版では中央上部に背中から赤い羽根が生えた天使が一組の男女を見守っているようですね。
天使は紫色のローブを着ているのに対し、男女はともに生まれたままの姿である裸で立っています。
男女は肉体的には成人のようですが、男性は女性を見つめ女性は天使を見つめており、精神的にも同じように成長をしているのかは定かではありません。
また、ウェイト版では女性の後ろに蛇が一匹狙いを定めているような表情で女性を見ています。
男女の後ろには右側と左側に違う木が植えられていますが、どういったことを表しているのでしょうか?
【6.恋人たち】はここに注目!
気づいたこと | こんなことを表している💡 |
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天使の存在感すごいな~ | キリスト教に登場する大天使のミカエルもしくはラファエルと考えられている。 ・ミカエルは『天軍の総帥』と呼ばれていたり、悪魔と戦うシーンが描かれた絵画がある。 ・ラファエルは治癒や回復の役割を持った天使。 人間関係の修復といったことも役割に入るそう。 |
右側と左側に植えられている木はなに? | 右側の木…生命の樹 左側の木…知恵(リンゴ)の樹 どちらもエデンの園に生えている。 |
なんか蛇がすごい悪い顔して見てる気がするんだけど…😥 | 誘惑や唆すといった行動、人を惑わせるものなど邪悪な存在表している。 |
山って普通は緑のイメージなのになんで赤いの? | 赤は情熱、熱意を表している。 この山は高い理想、目標など到達したい場所を象徴していると予想できる。 |
リンゴの木、蛇、裸の男女など、アダムとイブを象徴している? | エデンの園(楽園)が舞台になっているので、旧約聖書のモチーフが詰め込まれていると考えられる。 |
【6.恋人たち】のカードは【15.悪魔】のカードととても似た構図ですね
悪魔と正反対と考えると中央の天使はミカエルっぽいけど、人と人を繋ぐ力を与えていると考えるとラファエルっぽい…からどっちとは言えないな~
ペルソナシリーズにおける【6.恋人たち】との関係は?
ペルソナ5では高巻杏ちゃんが、ペルソナ3では岳羽ゆかりちゃんが【恋愛】のアルカナの持ち主でした。
※ペルソナシリーズのタロットは当ブログで扱っているウェイト版のタロットではなく、マルセイユ版のタロットのため名称が異なります。
二人の性格を簡単に説明すると、ハッキリと自分の意思を伝えることが出来るがバッサリ切り捨てるような言い方も目立つ、というところが特徴的ですね…
これだけだと全然『恋人』や『恋愛』といった他者との関係を構築していく様子が見えてきませんが、ストーリーを追っていくとこのアルカナの本質的な部分が出てきます!
普段はハッキリと意見を言える二人ですが、一人で問題を抱えてしまったり自分の本音を伝えることに躊躇する場面があります。
そういった場面というのが、杏ちゃんの場合が自分を差別しないで傍にいてくれた唯一無二の友人が脅かされる時。
ゆかりちゃんの場合は、自分を愛してくれた大切な存在であり、影時間の活動や父親を失った原因を作った張本人が自分の父親であったことを知った時。
自分にとっての核となる人物が傷つけられた、失ったとなると正気でいられる人は少ないでしょう…
そういった時に自暴自棄になってしまったり感情のまま行動してしまうこともあるでしょうが、仲間などの身近な人を傷つけるような言葉や心配をかけてまで言いたい放題では状況は改善しません。
そこで、一度自分の持っている感情を正しく見つめ直し受け入れることで【恋愛】のアルカナの持つ力が発揮されていったのだと思います。
自分の持っている認識(思い込みとも言えるもの)が少しずつ変化することで、相手を受け入れる範囲が少しずつだけど確実に広がっていき周囲とのコミュニティの輪が大きくなっているのがストーリーが後半になるにつれ見えてきます。
(以前は『私にはこの人だけ!ほかの人は分かってくれないと思うし…』と自分を受け入れてもらうことも自分が他人を受け入れることも難しそうにしている描写がありましたね)
誰とでも平等に博愛主義で、というのはこのアルカナらしくない気がします。
そのため、自分が大切にしたいと思う人を大切にする・自分の感情や本音を大事にすることで関係やコミュニティの輪を広げてつながりを大きくしていくことがこの【恋愛】のアルカナを持つキャラクターたちの特質なのだと思いました!
【6.恋人たち】と他のカードと見比べてみて
恋人たちと悪魔
誰もがこのカード2枚を見れば『似てる!』と思うことでしょう!
私も似てる!と思いました😊
(光バージョンと闇バージョンの違いか?と最初は勘ぐっていましたが、そういうことではないらしい。)
恋人たちのカードは男女の後ろにビッグな天使が微笑みを浮かべていますが、悪魔のカードは男女の後ろにそのまんま悪魔がいますね。
オマケに悪魔のカードの方は男女ともにツノは生えてるし首に鎖までついている…
ペルソナ5では、麻薬取引に知らず知らずのうちに巻き込まれ破産寸前まで追い込まれた高校生たちがストーリーに登場します。
自分の意思で逃げたいけど逃げられない、きっかけは些細なことでもズブズブと泥濘にはまってしまい身動きがとれなくなる…
悪循環が進んでいき、悪魔のような存在から見張られている様子を悪魔のカードから予想してしまいますね…
では、恋人たちはどうでしょうか?
こちらは反対に好循環で天使から見守られているように見えます。
幸せそうな雰囲気は、最初は男女2人だけの小さな輪(世界?)だったものがだんだんと大きな輪になっていくような気がしてきますね!
恋人たちと審判
画像の上半分にいる天使が全然違いますね。
恋人の方の天使は、大天使のミカエルもしくはラファエルと考えられると説明しました。
審判の方の天使は、大天使のガブリエルだと思われます。
ガブリエルと言えば、聖母マリアに『神の子をお腹に宿していますよ』と伝えた”受胎告知”をした天使ですね。
“神の意思を伝える”役割を持っているためか、ラッパで大勢の人に音を広めて伝えている様子が見てとれるのが審判のカードです。
天使の中でも三大天使(ミカエル、ラファエル、ガブリエル)と呼ばれている天使たちがタロットカードには登場しているようです。
旧約聖書やキリスト教について調べていくと、他にも七大天使と呼ばれる天使がそれぞれの役割を持って人々にいろいろな方向から助け導いてくれる存在として伝えられていました。
人々の生活に密着した存在、かつ希望を与えてくれる象徴として親しまれている方たちなのかもしれませんね。
恋人たちとカップ2
男女2人のカードとしてタロットカードを探してみると、意外とこのカップ2のカードくらいしか見当たりませんでした。
カップ2のカードの背景は恋人たちの背景にあった山ではなく、2人が帰る家らしきものが見えますね。
カップ2の男女は服を着ていて、お互いに向き合った状態でカップを交換しようとしています。
恋人たちの2人の雰囲気はどこか“生まれたて”で“のほほん”な感じがします。
カップ2の2人の雰囲気はと言うと、“お互い別々の人生を歩んできて”尚且つ“この人がいい”という気持ちが入ってるような気がしました。
【恋人たち】の2人は男女の原型とも考えられるためか、【カップ2】の2人は現実世界で生きている私たちの姿と重なるように見えてきますね。
まとめ:これまでの考察から読み取れる【6.恋人たち】の持つ意味
正位置の場合はこういった特徴が読み取れます!
- 感覚を優先した選択
- 調和がとれる
- 魅力的
- コミュニケーションが取れている
- 心地よさ
- 決断の時
逆位置の場合はこういった特徴が読み取れます!
- 注意力散漫
- 誘惑に負ける
- 優柔不断
- 気まぐれ、周囲に流される
- 居心地が悪い
- 決断する時ではない
以上、大アルカナ【6.恋人たち】についての解説でした!